ことばのちから

自分の経験や考えを言葉にして、誰かの役に立ちたいと願うブログ。

【サックス】エアロフォン(AEROPHONE)はサックスの練習に使えるか考察

サックスをやってる方なら分かると思いますが、
サックスって練習場所に困りますよね。
 
自宅に防音室を作りたいけど高いし、、、ということで、
スタジオに行ったり、カラオケに行ったり。
そういう場所も、やっぱりお金がかかるのです。
 
そんな中、エアロフォンを見つけ、
だいぶ前に購入して、自宅で使ってきました。
このエアロフォンはサックスの代替として使えるのか、
考察してみたいと思います。

エアロフォンとは

エアロフォンとは、
Rolandから発売されているウィンド・シンセサイザーです。
形はソプラノサックスに似ていますね。
 
実際にマウスピース部分から息を吹き込むことで音が出ます。
ただ、リードを震わせるわけではなく、
センサーで息を感知して音を出す仕組みです。
けっこう繊細で、息の強さによって音の大きさも変わります。
 
最大のポイントは、運指がサックスとほぼ同じということですね。
サックスのドの指で、ドが出ます。
また、電子楽器だからこそですが、
E♭にもB♭にも設定一つで変更することができます
アルトにもテナーにも簡単に変えることができちゃいます。
 
もちろん、ヘッドフォンを付けることもできます。
なので、家での練習でも音を気にする必要は全く無しです。
パソコンとエアロフォンを接続すれば、
再生した音楽と吹いた音の両方がヘッドフォンから出ますので、
カラオケを流しながらの練習にも適しています。

まずは結論から

ということで、まずは結論からなのですが、
  • サックスという楽器自体の練習にはならない
  • 譜面をさらう練習にはなる
  • アドリブの練習にはけっこう使える
という感じかなと思っています。
(あくまで、個人的な感想なのであしからず)

サックスという楽器自体の練習にはならない

やっぱり音の出し方は全く違います。
サックスはリードを震わせる必要がありますし、
高音や低音では喉の形が違います。
 
しかし、エアロフォンでは息さえ入れれば簡単に音が出てしまいます
そういう意味では、
やっぱりサックスとエアロフォンは違う楽器と考えた方が良いと思います。

譜面をさらう練習にはなる

あくまでサックスの代替として、と考えると、
譜面をさらう練習にはなると思います。
 
まず、指が基本的に同じですから、指使いの練習はできます
ただし、キーの場所は違いますし、
エアロフォンはボタン式で、穴を塞ぐという感じではないので、
多かれ少なかれ違和感はあると思います。
 
また、サックスは慣れるまでは正しい音程で吹くのが難しいです。
その点、エアロフォンはかなり正しい音程が出ますので、
譜面の音を覚えるという意味でも練習にはなると思いました。
 
特にビッグバンドでリードアルト以外の人は、
自分のパートの音が分かりにくいと思いますので、
エアロフォンで吹いてみるというのはけっこうな助けになると思います。
ピアノだと移調が必要ですが、エアロフォンなら不要です

アドリブの練習にはけっこう使える

アドリブができるようになるには、
本当に沢山の練習が必要です。
コードを覚えたり、スケールを覚えたり、
また、覚えたスケールを曲の中で使えるように反復練習したり。
 
スタジオやカラオケでの練習はもちろんいいですが、
どうしても時間が限られてしまいますし、
長くやればやるだけお金もかかってしまいます。
 
反復練習にはどうしても時間がかかります
初期費用はちょっと高いですが、
何時間でも家で練習できるというのは大きなメリットだと思います。

毎日練習するための工夫

工夫という程ではないのですが、
毎回、ケースから出したりしまったりするのはかなり面倒です。
面倒だと、

今日はちょっと練習しなくてもいいかな・・・
 
という気持ちになりやすいです。
そうならないために、
エアロフォン用のスタンドはあった方がいいと思います。
キクタニ ウインドシンセイサイザースタンド WSS-100

キクタニ ウインドシンセイサイザースタンド WSS-100

 
 
さっと手に取ってすぐに吹けるという状態を作っておけば、
疲れていても、5分くらいは吹こうかなという気持ちになれます。
毎日少しずつの積み重ねが大切だと思いますので、
吹くための障壁は少しでも減らしておけるといいですよね。

まとめ

エアロフォンはサックスの練習に使えるのかについて考えてみました。
  • サックスという楽器自体の練習にはならない
  • 譜面をさらう練習にはなる
  • アドリブの練習にはけっこう使える
というのが個人的な感想です。
 
今回はあくまでサックスの代替になるかという観点だったので
このように書きましたが、
エアロフォン自体は楽器としてとても魅力的だと思います。
まだそんなに知っている人はいない楽器だと思いますが、
もっと広まって、いろいろな演奏者の方が出てきたら面白いですね。